こんにちは。新型コロナウイルス感染症予防の為、不要不急の外出自粛が続いていますが、皆さま体調はお変わりありませんか。今回はこの長引く自粛生活を虚弱にならずに元気に過ごすためにどのように過ごせばよいかお話しさせていただきます。

毎日を元気に過ごすためには規則正しい生活を送ることが基本ですが、特に気をつけたいのは「食事」「お口の健康」「運動」「人とのつながり」です。

1.「食事」
 ・朝・昼・夕 三食しっかり食べる
 ・多様な食品をバランスよく食べる
 ・筋肉のもととなる良質のたんぱく質を意識して摂る

2.「お口の健康」
 ・噛む力や飲み込む力を意識する
 ・意識して噛みごたえのある食品を食べる
 ・好きな歌を歌う
 ・新聞や本を声を出して読む
 ・早口言葉の練習をする
 ・歯磨きをして口の中を清潔に保つ

3.「運動」
 ・散歩に出かけたり、運動をする
 ・自宅の中でも座っている時間を減らす
 ・家の中の片付けや掃除をしたり、庭いじりをしたり、身体を動かすことを心がける
 ・テレビを見ながら体操や筋トレをする
  車いすの方や歩行が不安定な方は足踏みをしたり、かかとを上げたり、つま先を上げる運動をしましょう。痛みや体調に応じて動かすようにしましょう。

4. 「人とのつながり」
 ・家族や友人と電話で話したり、メールや手紙をやり取りして、励ましあいましょう

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長く自粛生活をしていると、気分が沈んでしまいがちですが、また元気に家族や地域の仲間と楽しい時間を過ごせることを想像し、虚弱にならない生活を心がけてください。

こんにちは、訪問看護師の中西です。今春は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の為、外出自粛もあり、桜の花をゆっくりと楽しむことなく過ごされた方も多いのではないでしょうか。
テレビでは新型コロナウイルス国内感染者が1万人を超え、有名で元気そうなタレントやスポーツ選手が感染されたとニュースが繰り返し流れ、恐怖に感じておられる方も多いでしょう。

新型コロナウイルス感染対策で①手洗い・咳エチケット②「3密」を避けてください③体調が悪い時は外出を控える、と言われていますが、今日はとくに高齢者として気を付けたいポイントをお知らせします。

1. 喫煙歴や糖尿病、心疾患など基礎疾患をお持ちの方は感染症が重症化しやすいので注意しましょう。
2. 感染しないために手洗いを中心とした感染予防を心がけましょう。
3. 感染を恐れるあまり外出を控えすぎて動かないこと(生活不活発)による健康への影響を知り、行動しましょう。

この中で特に生活不活発について、ずっと家に閉じこもり一日中テレビを見ていたり、ぼっとしていたり、食事もたまに抜かしてしまう、誰かと話すことも少なくなった・・・といった毎日を過ごし、気が付いたら身体や心の動きが弱ってしまう状態(虚弱)に陥ってしまいます。2週間寝たきりにより、失う筋力量は7年間に失われる量に匹敵すると言われているそうです。

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虚弱が進むと体の回復力や抵抗力が低下し、疲れやすさが改善しにくくなります。また、感染症も重症化しやすい傾向にあります。

虚弱に陥らないために・・・
1. 動かない時間を減らしましょう:自宅でもできるちょっとした運動で体を守りましょう
2. しっかり食べて栄養をつけ、バランスの良い食事をしましょう
3. お口を清潔に保ちましょう:しっかり噛んで、できれば毎日電話などでおしゃべりをしましょう
4. 家族や友人と支えあいましょう

次回はこの方法を具体的にお知らせいたします。

旧年中は一方ならぬご愛顧を賜り心より御礼申し上げます。

管理者になりあっという間に一年が経過しました。この一年で様々なお宅にお邪魔し、その度に小さな選択の積み重ねがその方の人生を作っていて、今に繋がっているということを感じてきました。

2020newyear.jpg日々の何気ない選択は普段の思考からなされており、やはり「思い」というものは大切だと考えています。しかし仕事においては現実主義というのか、見えるものにしか説得力がないように感じていて、思いが大切と思う自分の気持ちが、仕事の中で発揮される機会が非常に少ないことに若干の違和感を覚えながらも、あっという間に過ぎ去った一年でした。

違和感の理由を探す中で、今思うことは、仕事で熱い思いを機能させるためには、それと同じ、もしくはそれ以上の冷静さが必要ということです。必要な時を見極める冷静さと、相手に合わせた形で伝える優しさがあれば、仕事の中でも思いを表現する機会は出てくると感じています。管理者一年目の私は、思いはありつつも、それを表現する余裕はなく、ただただ仕事をこなすのが精一杯だったように思います。ありがたいことに仕事のご依頼も沢山いただき、波のようにやってくる依頼に必死に乗り切ってまいりました。

今年は訪問看護を通して、思いも伝えていける一年にしたいと思っています。これからも訪問看護ステーションはーと&はあとを宜しくお願い致します。

寒さも日に日に厳しさを増し、冬本番です。体調を崩されてはいませんか。今年も残りわずかとなりましたが、皆さまはこの一年をどのように過ごされてきたでしょうか。私は5月の連休明けから、はーと&はあとで勤めさせていただくことになり、生活のリズムが大きく変化した年となりました。去年の今頃は仕事に復帰している自分など想像もできませんでしたが、家庭との両立が忙しい中にも、訪問で利用者様やご家族様に会える楽しさを日々感じさせていただいています。

そんな私のコミュニケーションについての話を聞いてください。我が家の一番上の娘は、重度の知的障害があるため、ことばの理解にかなり制限があり、話すこともできません。そんな娘と私たち家族はコミュニケーションをとるために、顔の表情や仕草などに頼るしかありません。娘は人と触れ合うことが好きで、いつもニコニコしています。歌を聴いたりことばにならないもののメロディーを歌うことが大好きです。そんな娘が笑顔を見せなかったり、食事を食べたがらなかったりといったいつもと違う様子を見せた時に、私たちは娘の体調の悪さに気付きます。大好きな歌のDVDを買ってもらった時、大好きなお散歩へ出かける時、娘は満面の笑顔にキャッキャと大きな声を出して飛び跳ねて喜びを表現します。そこにことばはありませんが、気持ちはたくさん伝わってきます。

私がリハビリのために訪問させていただいている利用者様は、脳卒中などの病気によって言語障害や嚥下障害のある方たちです。皆さん症状は様々ですが、言語障害があると、相手の話がうまく理解できなくなったり、自分で考えていることをうまくことばで伝えられなくなったりします。言語聴覚士は言語障害の機能回復や機能維持を目的に訓練をさせていただきますが、それにプラスしてコミュニケーションの大切さを伝えさせていただいています。ことばは深く、コミュニケーションの貴重な手段です。でも、コミュニケーションの手段はことばだけではありません。顔の表情や仕草はもちろん、指差したり、絵で表現したり。ことばが使いにくくなってしまったために、コミュニケーションを取ることを諦めてほしくないのです。

娘はトイレに行きたい時、お腹をポンポンと叩いて教えます。ことばにはかなわないかもしれませんが、手段にこだわらず、伝えることと伝わることを大切にしていただきたいと思います。

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