はじめまして。看護師の播磨珠里と申します。この度、はーと&はあとで働かせていただくことになりました。これまで、病院の認知症治療病棟や一般・障がい者病棟で勤めて参りました。
私が看護師になろうと思ったきっかけは、中学生の時の入院中のことです。入院生活の最初は自分の不安な気持ちをなかなか口に出せませんでした。そんな時、担当の看護師さんが私の様子を感じ取ってくれて挨拶や空いた時間に話しかけてくれたりと関わりを持ってくれ、そのおかげで私は言えなかった思いを伝えることができるようになり、前向きに治療に取り組むことができました。
この経験から、ケアも大事だけどなにより気持ちを表出できるよう心から患者様に寄り添える看護師になりたいと志すようになりました。 病棟勤務では、感染拡大による面会制限がある中で、会えない患者様と家族様との間を取り持つ事で安心につながるように日々の状態を細かくお伝えしたり、写真の提供やお手紙の受け渡しを大切に行ってきました。
また、言葉がけやケアを通して患者様に寄り添うことで、笑顔が見られたり前向きにケアを受けられる方がいらっしゃり、訪問看護でより利用者様と家族様の近くで看護を提供しながら関われたら、もっと寄り添った看護ができるのではないかと強く思うようになりました。訪問看護は初めての経験ですが、これまでに学んだ寄り添える看護を第一に、利用者様とご家族様が住み慣れた環境でその人らしく過ごせるように精一杯サポートできるよう頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
事務員の平井です。
去年の4月にはーと&はあとに入職し、日々訪問看護の事務を勉強しながら取り組んでいます。今回は、訪問看護介入の際に使用する保険についてお話します。
訪問看護での介護保険と医療保険
介護保険の対象は、
①65 歳以上の方(第1号被保険者)と
②40 歳から64 歳までの医療保険加入者(第2号被保険者)に分かれ、
第1号被保険者は原因を問わずに要介護(要支援)認定を受けた者、第2号被保険者は加齢に伴う疾病(特定疾病)が原因で要介護(要支援)認定を受けた者となります。
上記以外の方は医療保険の対象です。
ですが、要介護や要支援の認定を受けた介護保険の対象でも、以下の①②③のどれかに該当する方は医療保険の対象になります。
【医療保険の対象】
①医師が発行する訪問看護指示書に、厚生労働大臣が
定める疾病等(別表第7:下図)の記載がある場合。
※指定難病=医療保険対象ではありません
②医師が特別訪問看護指示書を発行する場合。
③医師が精神科訪問看護指示書を発行する場合。
別表第7
次は、①の別表第7で注意すべき「パーキンソン病関連疾患」と「頸髄損傷」について、事例を交えてご説明します。
別表第7パーキンソン病関連疾患と頸髄損傷について
訪問看護では、別表第7に該当すると医療保険での介入となりますが、パーキンソン病関連疾患と頸髄損傷は注意が必要です。
パーキンソン病は進行と重症度(ヤール(Yahr))をⅠ~Ⅴのステージに分けています。(Ⅰが軽症、Ⅴが最も重症。)
また、日常生活にどの程度の介助を要するのか(生活機能障害度)もⅠ~Ⅲに分類しています。(Ⅰは介助をほぼ必要とせず、Ⅲは全介助を必要とする。)
パーキンソン病であれば全てが別表第7に該当する訳ではなく、ヤールはⅢ以上、かつ生活機能障害度がⅡ以上となって初めて、別表第7に該当します。
当ステーションで週1回の訪問リハビリを利用のA様(要介護3)は、通院先の主治医から、疾病名にパーキンソン病と記載された指示書が発行されました。
しかし、ヤールと生活機能障害度の記載が無かった為、別表第7には該当せず、介護保険で介入となりました。
その後、ADL低下により通院が難しくなったA様は訪問診療を受けることになり、主治医を在宅医に変更。それに伴い指示書も新しく発行されることになりました。その疾病名にはパーキンソン病ヤールⅤ 生活機能障害分類度Ⅲと記載があり、この指示書の有効開始日から医療保険に切り替わりました。
また、別表第7に記載ある頸髄損傷とは別に、似た疾病名で頸椎損傷があります。
頸髄は神経を指すのに対し、頸椎は骨を指しています。
この二つは同じ頸部ではありますが異なる疾病です。
指示書に頸髄損傷とある場合は、別表第7に該当し医療保険となりますが、頸椎損傷であれば別表第7には該当しない為、要介護(要支援)認定者は介護保険での対象となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今年の冬はとても寒く外に出るのが辛い日も多かったですが、少しずつ寒さが和らいできたのを日々の訪問の中で感じます。
私は2022年7月から訪問看護はーと&はあとに入職致しました。既に半年以上の月日が経ち、すごく長かったようなあっという間だったような不思議な感覚です。
はーと&はあとで働くまでは病棟でしか働いたことがなく、病棟では日勤と夜勤で入って、入院患者の看護をしていましたが、はーと&はあとでは日勤のみ・オンコールあり・バイクに乗って訪問にまわる、と初めて尽くしでとても勇気を出した転職でした。
その勇気を出した結果、まだまだ経験不足や知識不足を痛感し不安も多い毎日ですが、そんな不安をひっくるめて「楽しい~!」と実感しながら利用者様のお宅からお宅へとバイクを走らせる日々を送っています。
何がそんなに楽しいんだろうと改めて考えてみたところ、病棟にいた頃と訪問に来てからの自分の視点が変化していることに気付きました。
先日のことですが、初めての利用者様のお宅に訪問した際に
「今のご自宅の環境で困っていることは無いかな?」「家族はどの辺に住んでいてどれ位の頻度で来るのかな?」「この方は今後どう過ごしていきたいのかな?」と自然に考えている自分に気付きました。
病棟でもこれらの情報は把握しますが、ケアにおいては日々の治療的な視点が優先されていました。
ですが、訪問ではこれらの情報が日々のケアにダイレクトに繋がります。
病棟で働いていた時から『患者様が自分のペースを守り安心して生活していくためには』をベースとしてケアにあたりたいと考えたものの、治療が優先される病棟での実践は非常に難しいものでした。今は利用者様が望む生活とは何かの視点を第一とし、そのために必要なケアとは?を考える毎日です。
その方の望む生活を送るためのお手伝いが出来ることはとても嬉しく光栄なことであり、
それこそが自分のやりたかったことなので毎日寒くても不安でも楽しい!と感じるのだと思います。これからもこの視点を持ち続け、知識と経験を重ねて精進していきたいと思います。
作業療法士の川部です。
入職してから8カ月が経ちました。入職当初から訪問に行かせていただいている利用者様とは8カ月のお付き合いになります。時間が経つのはほんとうに早いものです。
訪問に行かせていただいていると、利用者様から嬉しいお言葉をかけていただくことがたくさんあります。その中のひとつを紹介させていただきます。
先日、リハビリ中にある利用者様から「いつもありがとう。毎週来てくれるこの時間を楽しみにしている」と声をかけていただきました。いやいやとんでもないです!と思いながらもとても嬉しくてあたたかい気持ちになりました。
リハビリ=訓練、きつい、辛い というイメージをもっている方もいるのではないかと思います。時にはきついこともあるかもしれませんが、その方にとってのリハビリが楽しいものとなっていてよかったなぁと嬉しく思いました。
日本作業療法士協会の作業療法士Q&Aに「どのように関わると意欲向上につながりますか?」というものがあり、その回答の中に、『関係性を築きながら、「何をしている時に楽しさを感じるか?」をお聞きします』とありました。
これを読んで"楽しい"という気持ちは、リハビリでも勉強でもダイエットでも何をするときでも、とても大切な事なのだと学びました。どんなことでも楽しむことで集中力がアップする、上達が早くなる、目標達成が早くなるなどのメリットがあるのではないでしょうか。
訪問させていただく中で、利用者様がどんな時に楽しいと感じるのか、身体が良くなったらどんなことをしたいのか、どんな生活を過ごしたいと思っているのかなどお聞きしながら、少しでもリハビリへのモチベーションが上がったり、リハビリが楽しいと感じてもらえるような関わりをしたいと思っています。
私はご自宅を訪問してリハビリをさせていただいている立場ですが、私自身が利用者様から元気をいただいている事がたくさんあります。いつもありがとうございます。これからも利用者様の生活が少しでも豊かなものになるように、お手伝いできればと思います。